<釣り>夏は何と言っても「明石のマダコ」、今年は「タコエギ」に初挑戦です。
皆様、こんにちは!
いよいよ梅雨も明け、夏になりました。夏と言えば、「明石の真蛸」です。
例年は、手釣りで、タコテンヤという方法で釣っています。まあ言えば、板の上に小あじを乗せ針金を撒いて固定、誘いによりタコがその上に乗った時に、その先にある大きな針でたこ足を引っ掛ける釣り方です。漁場は明石沖、明石大橋から淡路島、高砂・姫路あたりに囲まれた瀬戸内海で、底まで大体5-15mぐらいまでで釣ることが多いです。
今年は、最近はやっているタコエギという釣り方に挑戦することにしました。これは大きな海老の様な形をした疑似餌と大きな針で引っ掛ける釣り方です。
幹事らの前乗り情報では、幹事21杯、O氏30杯、搭乗船の竿頭69杯とのこと。また2㎏以上の大物も数匹釣り上がるのを見たとのことです。手釣りはすでに解禁していますが、8割がたはタコエギやスッテとのことです。エギが幹事のお勧めです。
スーパーなどでは日本産タコは高いようですが、今年の明石は特に好調で、毎日乗っているプロの様な方の間では竿頭は100杯、少なくとも数10杯は釣ってるという情報も聞きます。素人でも2桁行きそうです。期待できます。
例年の8月の例会を少し前倒しにして、今年は幹事が7月末に企画しました。メンバーは、同好会8名に、例年参加する会社OB会からの2名と女性1名の11名です。乗合船の左舷をほぼメンバーで占めます。
★タコエギの準備
タコエギによる釣り方は、幹事のメールによる丁寧な指導を受けますが、メールと写真だけでは、道具の選び方も仕掛けの作り方もよくわかりません。
とりあえず、タコエギ専用竿とリールの借用は幹事に個人的に頼み、念のため手釣りタコテンヤは一式を船で借りることにして、釣具屋へ素材を買いに行きます。
若い店員に色々教えてもらいながらの買い物です。まあ言われるままに揃えていきます。まずタコエギ2つが標準ですが、根がかりで失えることも多いので予備を入れ4個は最低限との売り込み。選択が難しいのが色です。色によりタコも食いつきが違うといいます。ホワイト系とイエロー系を中心に、店員さんが先日行ってよく釣れたという色を入れていきます。エギのほかよく似たタコツッテ(餌撒きタイプでないもの)を一つ追加して試すことにしました。違いはよくわかりません。あと、エギやおもりをつけるための専用のスナップ、それに道糸との間にクッションを入れるためのフロロカーボンの糸(これが非常に高いです)、タコを引き付けるための「ひらひら」(正式名は知りません)も追加です。おもりは、専用の丸いものがいいと勧められ、これも追加です。
釣りは高くつきます。このような仕掛けの素材だけで、6500円ほどかかりました。専用の竿を買うとその倍以上かかります。竿は来年に見送りとしました。
インターネットでラインの結び方を見ながら、苦労して仕掛けのリーダ部分を準備し、タコの釣り方をWEBで観て勉強し、準備を終えます。
★いよいよ出発、乗船
晴れ期待に反し、台風が発生しました。しかも釣る時間帯頃に紀伊半島上陸らしいです。幸いに勢力は弱く、明石への直撃は避けらる予想です。出船決行という最終案内でひと安堵です。出発は3時半、眠いです。
5時半前に現地に到着しますが、雨が降ってきます。最初から雨具装着です。取り合えず乗船して、いよいよ仕掛けを準備します。タコエギは、白系とピンク・白・黄色の斑を選びます。隣のO氏は豚の背脂を準備しています。とんかつの赤身は食って白いところを切って持ってきたそうです。船頭さんも豚の背脂は効くとのことです。O氏から一切れもらってつけます。これが後で効きます。ひらひらはやはりつけたほうが良いとのアドバイスで、せっかく作ったリーダは使わず、少し太いですが市販のひらひらのついたリーダをつけます。これもやっぱりよく効いたようです。
タコはつれれば横に取り付けた小さい水槽に入れますが、逃げますので、専用の網の中に入れます。これは洗濯用の網を準備しますが、しっかりジッパーを閉めないと少しでもすき間があると、タコはえらいもので足で開けて逃げます。今年は更に洗濯物を入れる50㎝高程の折り畳みかごを100均で仕入れ用意しました。ちなみにタコが逃げると舟板に吸盤がピッタリ吸付き、思い切り引っ張っても離れません。相当苦労します。
★タコエギへの挑戦
準備完了し、戦闘モードに入ると釣り場に到着です。いよいよ戦闘開始です。まず、M氏、O氏、私を飛ばして、H氏の順で釣り上げていきます。だんだん焦っていきますが、時間は十分あります。沈んだまま次の釣り場へ移動します。雨も止んでいます。
頑張って、竿を小刻みに振り誘います。うーん、来たかな?ちょっと待って思い切り合わせます。インタネットで勉強した通りです。重い、重い、巻きます。タコが見えました。やった。はじめの一杯です。これで気持ちは変わります。
次に来ました。小さいですが、ともかく2杯目です。今日の最低目標は5杯です。しばらくすると、また来ました。しかしH氏とお祭りしています。まずは取り込みです。手で道糸を引っ張ります。あっ、タコが落ちてしまいました。見えてるのに!合わせがゆるかったのと、糸が緩んだのでしょう。どぼんで終わりました。
時々、釣り場を移動しますが、その度に一杯程度は釣れます。いつも間にか目標の5杯は超えています。知らない間に周りの5人の中ではトップです。一番先頭のほうのT師匠や、Y幹事のタコ名人はまあ順調に釣っているようですが、彼らと競う気はないです。
9時を過ぎた頃には8杯になっています。なんせ乗船者が多いので、お祭りも多いです。雨はやんでいる時が多いですが、たまにじゃーと降ります。しかし合羽では暑いです。釣りはいつもですが、特にタコ釣りはずっと竿を持ったまま、立って、常に誘いをかける必要があるので、腰も痛いし、足も疲れるし、手も疲れます。体力のいる釣りです。釣れないとぐっと疲れます。そろそろ、そういう状態になりました。
8匹の後はさっぱりです。気分転換にトイレへ行って、船の中を回りメンバーに釣果を探ります。
★エギをトラ色タイガースに変更、自己最高の釣果
さて気分を変え、エギを変えることにしました。トラ色です。黄色と黒の縞々、タイガース色です。
投入すると早速引きました。3連チャンの入れ食いです。その後も順調で、釣り場を変わるごとに最初の一投目で当たります。
そうこうしているうちに、11時を過ぎました。16杯を超えています。こうなれば20台狙いの欲が出でます。今まで2桁行ったことがない素人が20狙いです。
12時半過ぎたころ、20杯になり、最後に1杯でダメ押しをして、21杯で納竿となりました。
Y幹事に借りたタコエギ専用の竿、O氏にもらった豚の背脂、店員の選んだタイガース色と赤いひらひらのおかげ様です。感謝。
★最後に
やっと夏、台風の近づく中、明石の真蛸をタコエギで初挑戦し、自己最高の21杯の釣果を得ました。釣りは実に楽しいものです。仲間にも感謝、感謝です。
帰ってタコの内臓を取り出し、半分はそのまま冷凍保存用に。そのまた半分はぬめり取りを苦にしないだろう家内の友達へ周りました。残りは、自分で一生懸命ぬめりを取り、赤く湯がいて冷蔵保存用です。夜は、早速真蛸で一杯(お酒のほう)を楽しみました。明石の真蛸は実に美味です。しかし、ぬめりをとる塩もみは、立ちっぱなしで体力がいります。腰とふくろはぎが痛い翌日でした。
今日はここまでです。