<生活>毎日の散歩に「花の移ろい」を感じて想う
皆様、こんにちは!
この2カ月以上に及ぶ自粛期間中、皆さんは何をされていましたか?
やはり高齢者に限らず、運動不足解消のために、散歩をされていた方も多いかなと思います。私も、冬の間挫折していた散歩を復活しました。写真クラブの仲間たちも、カメラを片手に毎日の散歩状況や時々の気づき写真をLINEで送ってきたりしています。
今日は、昨年来すっかり忘れていた「野花の気づき」を思い出しつつ、更なる新しい気付きについて述べます。
<生活>また散歩を始めました。野花を見、「気づく楽しさ」に気づく嬉しさかな、今日のこの頃です。 - 旅散人のブログ
★花の移ろい
自粛により、散歩を再開したのは「桜」の咲き始めです。あれから2カ月、散歩道を彩る花木は、「桜」や「もくれん」から 「ユキヤナギ」や「やまぶき」、「はなみずき」と「つつじ」、「ふじ」や「ばら」、そしてそろそろ「アジサイ」へと、次々と目覚ましく移ってきました(ちょっと咲いて行く書き順がおかしいかもしれませんがご容赦)。またこの間、名前を知っている「こてまり」や「もっこうばら」、珍しい「ドウダンツツジ」「ブラシの木」「かしわばアジサイ」、名も知らない野草花たちも咲き誇っては、散っていきました。勿論、新しく覚えた花の名前もあります。
雨が強い日を除いて毎日なので、刻々と散歩道の様子が変わっていくのが手に取るようにわかります。忙しい時には気が付かない「花の移ろい」に、あらためて気が付き、感心した次第です。
★「二十四節気」とは
「花の移ろい」と言えば、日本には春夏秋冬があります。そして更に1年を24分割し、春分・夏至・秋分・冬至をそれぞれ春夏秋冬の中心に添えることで季節を決めた「二十四節気」という暦があります。日頃は気にかけない言葉でよく知らないことからも、この際調べてみました。
「二十四節気」とは平安時代から使われている暦で、元は古代中国の春秋戦国時代に黄河流域でつくられた農暦と言われています。2016年には中国の無形文化遺産としてユネスコに登録されたらしいです。
「立春」に始まり、「雨水」「啓蟄」「春分」「清明」「穀雨」「立夏」「小満」と続き、今からは「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」「立秋」「処暑」「白露」「秋分」を経て、「寒露」「霜降」「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」です。
名前が読めなくても、漢字を見ただけでも季節感が伝わってきます(旧暦です)。何となく、そのころの花や生き物、旬の食べ物、行事などの想像がつきます。日本の季節そのものを表す粋な言葉です。
丁度「春分」から「小満」までの5暦2カ月半を見て歩いたことになります。
★七十二候とは
更に「二十四節気」を細かく分けた「七十二候」と言うのがあります。一節気を3つの候に分けたものです。1年が72の候に分かれます。一候が約5日です。この七十二候にはより具体的な表現が入っているため、日本人の感覚とかけ離れたものは江戸時代に改良され、その後明治時代に「略本暦」がでて、現在使われている日本の「七十二候」の元になったとのことです。
また「二十四節気」とは別に、日本の季節にの説明に足らないものとして、「雑節」と言うものを設けたとあります。「節分」「彼岸」「八十八夜」「入梅」「半夏生」「土用」「二百十日」などとのことです。
自粛が始まった「春分」から「七十二候」を見て見ます。
・雀始めて巣くう
・桜始めて開く
・雷声を発す
なるほど、雀の巣までは見てません。次は「清明」
・玄鳥(つばめ)到る
・鴻鴈北へかえる
・虹始めて見る
鴈などはもう見ないですね。次は「穀雨」
・葦(難しいアシの字)始めて生ず
・霜止んで苗出ず
・牡丹華さく
水辺には行ってません。ボタンは見ました。次は「立夏」、5月の連休です。
・蛙始めて鳴く
・蚯蚓(ミミズ)出ずる
・竹笋(タケノコ)生ず
田んぼには行ってませんが、タケノコは頂きました。次は「小満」
・蚕起きて桑を食う
・紅花栄う
・麦秋至る
子供頃よく見た蚕も桑の木も麦ももうありません、紅花はこの辺では見ません。
次からは6月、「芒種」です。カマキリやホタル、熟した梅が出てきます。
★まとめ
誠に見事な表現ですね。読んでるだけで心が洗われます。ほんと日本は良い国ですね。生まれてきてよかったです。もう少し日本の景色で余生を楽しみたいものです。
「花の移ろい」から「二十四節気と七十二候」で「季節の移ろい」を考察してみました。花を見ながらの散歩を通して、気づいたことはまだまだまだあるのですが、今日はここまでです。早くコロナがおさまることを祈ります。