旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<写真>馬見丘陵公園の花菖蒲と古墳

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今日の一枚 馬見丘陵公園の花菖蒲


皆様、こんにちは!

 テレビのニュースで、奈良県の県営馬見丘陵公園で花菖蒲が見どころと紹介されていました。撮影会のメンバーからは、昨年行った近くの山田池公園の花菖蒲園がまだ閉鎖されているという情報を得ていたので、丁度良い機会と、思いつきでこちらへ夫婦で訪れてみました。

 馬見丘陵公園へはまだ行ったことがありません。名前も知りませんでした。それゆえ余り情報も得ず、準備不足のまま、とりあえずの調査です。朝ゆっくりした出発だったので、現地に到着したのは既にもお天道様も高くなった10時過ぎです。これでは写真撮影にはあまり適していません。

★馬見丘陵公園

 ホームページには、「広陵町と河合町の両町にまたがる、わが国でも有数の古墳群と、良好な自然環境が残された地域にあります。この歴史と文化の遺産やすばらしい自然環境を、県民の憩いの空間として、広く活用してもらうことを目的に整備されました。園内では四季折々の自然を満喫でき、春には桜やチューリップ、夏にはバラや花菖蒲、ヒマワリ、秋にはダリアやコスモスなど色とりどりの花が咲き誇ります」とあります。

 公園は8時開園で、入場料も駐車場も無料です。到着時には、もうすでに多くの人が訪れていました。菖蒲園には毎年100種3万本が咲いているとのことです。

★今日の撮影条件

 さて、どう撮ろうかと悩みます。外周道からは花までは遠いです。渡り板橋は2カ所あります。3脚は遠慮して、車の中に置いたままです。レンズは標準と望遠です。

 花の様子は、少しくたびれたものが多いです。シャキッときれいなのを探すのは一苦労します。もう太陽も高く花の表面はテカテカです。日蔭は殆どありません。

 周りは人も多く、石垣にはキンシバイが黄色く咲いていますが、広角の背景としてはもう一つです。周りの緑も少なく、青い空とのコンビネーションもとりにくいです。

 まず渡り板橋から、しゃがんで近くの花を狙い、標準で広角を狙います。近くに良い形の花がありません。背景もあまりよくありません。気に行ったものが取れません。

 外周から望遠で、形のいい花を眼で追いかけながら探します。少しずつ歩きながら、首をかしげ、少ししゃがん見ながら、構図の良い花の集合を探し回ります。花が重なったり、間が空きすぎたり、なかなか良いのがないです。前ボケも探してみますが、適当なものがないです。

 このようなことを何回か繰り返して、3周ほど歩き回ります。マスクをしているので暑いです。水の補給を欠かせません。家内は鑑賞が主ですが、時々スマホでも撮って、まあ楽しんでいます。しかしながら余り長くは待たせたりできません。写真を撮りに行くだけの目的なら、やはり一人か、好きものどおしに限ります。

 もう一時間を過ぎましたので引き上げることにしました。残念ながら、満足いくものどころか、まあまあの写真も撮れませんでした。でも、久しぶりに菖蒲の花を見られたことは一応の満足です。

★公園の散策と乙女山古墳

 少しだけ、公園内を散策しながら帰ることにしました。菖蒲園から少し行くと分かれ道で大きな池が見えます。橋を渡ることにしました。橋の上からは、大きな鯉が沢山泳いでいるのが覗き込めます。カメも浮かんでいます。

 橋を渡ると乙女山古墳の案内があり、低い高台になっています。登ります。乙女山古墳の墳丘は、夏草がおおい茂っています。案内によると墳丘130mと大きな古墳です。5世紀前期の帆立貝式古墳で国指定史跡だそうです。木々で見えませんが外堀もあるみたいです。外周をぐるっと回ってみることにしました。

 鬱蒼とした林道の中を通り抜けると、広場に出ました。もう傷んだ花も多いですが、バラ園です。ここを通り抜けると中央出入口に繋がります。丁度、ぐるっと一周したことにはなりますが、公園全体でいうと4分の1程度を巡っただけです。出入口には、シモツケの花がわんさと咲いていました。今日は、試しと探りの訪問なのでここまでとしました。

 また、ヒマワリやダリヤ、コスモスの頃に来たいと思います。広いので、迷惑にならない範囲で3脚も使えそうです。

★馬見古墳群

 この馬見丘陵公園は、馬見古墳群の真っただ中にあります。馬見古墳群は、奈良盆地における佐紀盾列古墳群、大和柳本古墳群と並ぶ大和3大古墳群の1つで、4~5世紀に築造されたものが多く、250基を超える大古墳群だそうです。
 馬見丘陵公園内には、先に訪れた乙女山以外にも、池上、倉塚、ナガレ山、別所下、狐塚古墳などの多くの古墳が保存され、このうちの2箇所が史跡指定されています。

 大きな古墳では大塚山、築山、新木山、島の山と200m以上の前方後円墳が4基、100mを超えるものを入れると合計10基もあります。奈良盆地西部の分布しており、当時の大和盆地を東西に二分する勢力である、天皇家と葛城氏の興亡が想像できます。また、馬見の地名は昔聖徳太子が四方の景色(国原)を眺めながら、馬に乗って通ったことからついたと言われています。この頃は、馬の放牧も行なわれていたのでしょう。ロマンが感じられる地です。

★終わりに

 始めて奈良県は馬見丘陵公園を訪問しました。ちょうど花菖蒲が満開の時です。気に行った写真は撮れませんでしたが、季節の花の名所でもあり、また訪れたいと思います。奈良の3大古墳群の一つでもあり、広大な景色が眺められ、葛城氏のロンアも感じ取れる良い地です。今日はここまでです。