旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<旅>旬の魚と温泉と渦潮と、日本文化とを、満喫した夏の淡路の旅

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世界に誇る鳴門の渦潮

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淡路人形浄瑠璃の衣裳

皆様、こんにちは!

 猛暑の中、夫婦で淡路島へ行きました。のんびりと淡路の旬を味わうのと温泉を楽しむ一泊の旅です。自宅から高速を使えば2時間足らずの距離です。

★まずは伊弉諾神

 新しくできた新名神に乗り、宝塚北サービスエリアで休んで、明石大橋を渡るともう淡路島です。最初の目当ては、伊弉諾神宮です。日本書紀古事記で知られる伊弉諾大神伊弉冉大神が日本列島で最初に産んだのが淡路島、国生み神話で知られる最古の神社です。淡路国の一宮です。「夫婦のふるさと」とも言われます。金婚式までまだ大分ありますが、早めにお参りすることにしました。

 お参りの後は、御朱印を頂いて、境内を少し散歩し、「夫婦の大楠」を巡って、向かいのかつ丼屋さんで昼食です。

★淡路のサンセットライン

 宿に着くにはまだ早すぎるので、西海岸をゆっくりドライブすることにしました。松帆の浦から、五色浜、慶野松原に至る道路でサンセットラインと呼ばれています。夕暮れ時には瀬戸内海に沈む夕日が感動的なところでもあります。当然真昼なので暑いだけでそんな景色は拝めません。しかし家内は、子供の頃お母さんに連れてもらった五色浜できれいな石を拾った記憶があるとのことです。慶野松原はキャンプ場でも有名で、昔新入社員の若い頃は、一晩中仲間とはしゃいいでいた記憶があります。そんな懐しいコースです。

 慶野松原で車を止めます。昔の儘、松の林が続きますが、2組ほどキャンプを張っているだけです。松林を抜け、海に出ます。長い砂浜が続きますが、海で遊んでいるのは一組の親子連れのみです。寂しい限りです。

★道の駅うずしおから宿に

 淡路島の端 鳴門岬、鳴門大橋の下の「道の駅」に来ました。淡路島バーガーなどが有名です。ここから岬の最先端まで歩くことができます。しかし鳴門大橋の橋桁まで行くには、上り下りがあり暑い暑い、汗だくになりました。お土産を見てから、少し早いですが、ホテルに行くとにしました。

 部屋は残念ながら海側でなく、丁寧に選択しなかったのが悔やまれます。まずは展望温泉です。夕食は、夏の魚と言えばハモですが、ハモばかりの会席はもう一つと、淡路の旬の味を色々食せるコースにしています。地酒のセットに堪能です。魚も追加して、鯛、ハモ、さざえに、タマネギ料理、淡路牛、淡路そうめんなど色とりどりです。

 夜は、天文台が休館でしたが、ガイドさんの星座案内があり、土星を望遠鏡で見せていただけました。まるっぽ、輪が見えました。マンガの絵の様です。

 朝は、海辺までの散歩コースをガイドさんの案内で巡ります。アップダウンが激しいのでこれも大汗でした。

★渦潮クルーズ

 翌日のメインメニューは、まず福良港から「渦潮クルーズ」に乗ります。今日は大潮で、丁度良い時間の10時50分発を選びました。船は勝海舟の「臨海丸」です。渦潮は、春と夏の大潮時には直径20mにもなり、世界一だそうです。世界遺産を目指しています。1時間ほどのクルーズを満喫しました。

淡路人形浄瑠璃

 次のメニューは、淡路人形浄瑠璃です。淡路人形座は、渦潮クルーズの乗り場の向かいにあります。淡路人形瑠璃は、500年の歴史を誇る、国指定重要無形民俗文化財です。文楽とは違い、野掛け舞台だったため、大きな人形、大きな動作となり、時代物を得意とし、気軽に楽しめるという人形芝居本来の雰囲気も残しているらしいです。また、女性も活躍できるらしいです。当日の演題は、「戎舞」でしたが、その前に「バックステージ・ツアー」があり、「衣裳山」も拝見することができました。

 「衣裳山」とは、淡路人形浄瑠璃の衣裳を、舞台いっぱいに広げて顧客に披露するものです。かっての淡路島独自の見世物を、淡路人形座が19年2月に約60年ぶりに復活させたものです。色合いごとに分けた衣裳を何本もの竹ざおにかけ、三味線に合わせて上下させるもので、280万円をかけて17着を修理し、竜や竜宮、平家物語の一場面など細かな刺繍が施された衣裳をずらりと並べました。一部はパリ公演時にも展示したそうです。

 今日は、この「衣裳山」の衣裳を、舞台の上で、2ざお分も、しかも手に取る位置で(勿論おさわり厳禁)見られたのですから、ものすごい経験です。ラーキーでした。

 「バックステージ・ツアー」では、舞台の裏方から、舞台の上、人形から下駄などの小道具、屋台と言われる大道具、舞台の幕などを下す仕掛けなども、身近に、解説付きで見られました。舞台の上から逆に、観客席を見下ろすこともできました。こんな経験はよほどのことがないとありません。

★終わりに

 駐車場横のお土産屋さんで、いろいろ地元の野菜やお土産を買って、今回の旅は終わりです。幸いなことにGOTO何とかで、少しホテル代も戻ってくるとか、帰るとすぐにオンラインで手続きをしました。これもラッキーです。

 今回の夏旅は、歴史のある神社を巡り、また人形浄瑠璃という歴史ある文化に出会って、心を洗い、貴重な人形の衣裳で目を肥やし、世界に誇る渦潮を満喫し、夏の旬を地酒で味わい飲食を満たし、温泉で疲を癒して、満足な旅となりました。

 今日はここまでです。