旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<旅>トラブル続きの「芭蕉の足跡と緑いっぱいの裏磐梯をめぐる旅」~その2

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五月雨を集めて早し最上川、白糸の滝


皆様、こんにちは!

 トラブル続きの「芭蕉の足跡と緑いっぱいの裏磐梯をめぐる旅」の続き~その2です。いよいよ、旅が始まります。まずは、宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)です。

<旅>トラブル続きの「芭蕉の足跡と緑いっぱいの裏磐梯をめぐる旅」~その1 - 旅散人のブログ

★ナビは信頼できない

 私の車にはナビは付いていません。昨年の北海道で借りたレンタカー以来のナビの使用です。事前に調べたgoogleマップ結果では、山形自動車道の関沢IC下車、「べにばなトンネル」からショートカットするコースです。しかし、このナビは関沢ICでは下車しません。次の山形蔵王ICでも下りる気配がありません。えいやー下りてしまえ!咄嗟の判断です。

 借りたナビが古いのか、後に通る東北中央自動車では途中のICで下ろそうとしました。4月13日に開通した山形上山ICー南陽高畠IC間がフォローされていませんでした。また、蔵王御釜は近くのキーワードを入れても入力できませんでした。

 ナビを使い慣れてないこともありますが、トラブル続きです。何とかこの第4の関門は乗り切れましたが、ナビ頼りは危険です。

 事前にGoogleでおよその距離と時間を調べて旅程を作成しておいたのが効を奏しました。Googleマップは特に海外で役に立ちます。電車の時間などもリアルタイムで出てくるのが素晴らしいです。オランダやベルギーで電車が止まってしまった時、現地鉄道会社の時刻表と共に重宝したのを思い出します。

★山寺(立石寺

 立石寺に到着です。どの駐車場に止めるのか迷います。食事をするか、土産を買えば無料です。決め打ちをしておきべきでした。とりあえず300円の無料駐車場に止めました。上の五大堂まで行くには1000段、往復1時間半は見ておく必要があるとのこと。

 もともと上まで行く気はありませんでした。家内が言うには、何回もヨーロッパの塔巡りをさされ、膝を痛めて階段の上り下りが苦痛とのことです。私も血管が少々詰まっていて息切れがします。無理をしないのが老人の旅のコツです。

 ゆっくりそばでも食べてから、山門、根本中堂、芭蕉曽良像あたりの見学です。五大堂は、下から望遠で眺めて、一枚をカシャッ、はい見学終了です。

最上川舟下り

 余裕をもって、最上峡芭蕉ライン観光舟下りの乗車所の戸澤藩船番所へ到着です。ここから約1時間、くさなぎ温泉までの急流下りです。日本3大急流の一つらしいですが、この辺りは今は水量も多く浅瀬の急流を除いては一見穏やかな流れです。

 「五月雨を集めて早し最上川」の早しとはやや趣が違うと感じました。この船とは違うコースで最上川舟下り義経ロマン観光というのもあるらしいです。ともかく、この辺りは、芭蕉義経・弁慶だけです。

 出発を待っている間に今晩のデザートの「サクランボ」を仕入れます。船頭さんの語りと唄を楽しみながら、ゆったりの至福の時間です。時折心地よい風と、周りは緑また緑です。秋の紅葉は素晴らしいとのことですが、今は無理です。舟下りが終わりに近づいたところで、芭蕉も感嘆したという「白糸の滝」を拝んで下船です。

 回送されたレンタカーに乗って次です。

★白くぼやける残雪の鳥海山

 いよいよ庄内平野鳥海山を望みます。昔単身赴任時代に青春18きっぷで、この辺りを訪れたとき、列車の窓から目の前に忽然と現れ、感激した鳥海山です。もう一度みたいと思って遥々来ました。高速道路から見る鳥海山は遠くに霞んでいます。折角の残雪もはっきり見えません。田植えのころは、水に映った山影が美しいと言います。

 どこかに車を止めて、写真を撮ろうとしますが、雄大な姿を写すのは難しそうです。当初は、せめて遊佐町の丸池様あたりまで行こうと思ってましたが、あきらめました。ここから悲劇が始まります。第5の関門が続きますが、天候はどうにもなりません。

★営業時間終了の酒田・山居倉庫

 予定変更、急いで酒田に向かいます。レトロ散歩です。少し迷って「山居倉庫(さんきょそうこ)」近くの駐車場に止めます。酒田のシンボル米殻倉庫です。まだ17時前ですが、歴史館はのれんをしまっています。橋と倉庫の棟棟の並びを写真に撮って、本間家旧本邸に向かいます。歩くのは時間がかかるので、車で行きます。案の定、ちょうど門を閉めているところでした。塀越しに樹齢400年と言う赤松と武家屋敷づくりを見て酒田とさようならです。お天道様はまだまだ高いのに残念です。

★夕日が美しいはずの湯野浜温泉ですが

 鳥海山も酒田もダメなら、もう日本海の美しい夕日で挽回です。最初は、張り込んで海辺の高級ホテルに予約していましたが、途中でケチって高台の少し安いホテルにしました。「光る海」がキャッチフレーズのホテルです。確かに、高台の駐車場に着くと、まだ太陽は高いですが、海は見事に光っています。やるじゃない、夕日と夕焼けが楽しみです。

 日没が7時ちょっと過ぎということで、夕食は7時15分にして、空いたおなかを抱えて部屋でぼ~と待ちます。水平線の上には雲があります。太陽が雲に隠れたまま、一向に太陽が見えません。雲の隙間から赤い一直線がわずかに見えるだけです。空も赤く染まりません。期待は悲劇の三連敗でした。

 夕食は炉端炭火で海鮮焼きです。海老と大きなアワビに舌鼓を打って、後は温泉につかって寝ます。

 明日は、芭蕉巡りの山場、山岳信仰の東の聖地、羽黒山参りです。こう期待。

~その3に続きます。