旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<旅>トラブル続きの「芭蕉の足跡と緑いっぱいの裏磐梯をめぐる旅」~その5(最終版)

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雨の中、美しい螺旋を描く会津さざえ堂




皆様、こんにちは!

山形・福島の旅の続きです。

 今日は、4日目の「~その5」、いよいよ今回の旅も終着をむかえます。最終日は会津若松から磐梯山猪苗代湖の雄姿を見て、蔵王の「御釜」に寄り、仙台空港から帰宅します。朝起きたら雨です。さて最終日はどうなることやら!

<旅>トラブル続きの「芭蕉の足跡と緑いっぱいの裏磐梯をめぐる旅」~その4 - 旅散人のブログ

★雨の中、白虎隊ゆかりの地へ

 今日の前半のメインは、鏡のように磐梯山を映す猪苗代湖の湖畔と、遊覧船で湖上からの景色を満喫することでしたが、朝から雨、雨、雨です。

 磐梯山は見えそうにないし、ここは思案の為所です。会津若松と言えば、幕末です。新撰組か白虎隊か迷います。新撰組は京都でなじみなので、白虎隊・飯盛山にします。

 飯盛山へは、きつい階段ですが、動く歩道があります。割引券で200円/人です。会津さざえ堂を目指しますが、歩道を降りたところからのルートが分らず迷います。白虎隊自刃の地へは、道がびしゃびしゃです。遠くから黙祷してパスです。

 階段を行ったり来たりで、やっと会津さざえ堂に到着です。1796年に建設された六角三層の仏堂です。内部は貝の「さざえ」のように渦を巻いてらせん状に上がっていくのですが、上りと下りの通路が一度も交差しない不思議な構造です。2重螺旋構造の階段は、確かフランスとかローマとかバルセロナなどで見たような気がします。しかしここは階段ではなく、板を敷いた坂道のようになっています。国重要文化財らしいです。

 展望台から、会津若松の街は見降ろせますが、遠くの山は見えません。早々にここは引き上げます。

猪苗代湖野口英世

 猪苗代湖へは、山越えをしてなるべく湖畔に近い道路を行きます。遊覧船乗り場まで到着しましたが、湖の水面と水平線上の雲(もや)との区別がつきません。雨の遊覧船に乗る気はなくなり、パスです。

 野口英世記念館につきました。一応入ることにします。記念館の隣に茅葺の生家がありました。が、屋根の上は、高速道路の下のような天井がかぶさっており、趣が壊れます。内部は、私が生まれたころの祖父や祖母の家と大差なくあまり感激はないです。田舎にしては狭い家でした。英世たちが貧乏をしたのがよくわかります。土間には、おくどさんもありませんでした。関西とは、文化が違うのかもしれません。

 記念館では、じっくり野口英世について勉強させていただきました。昔読んだ偉人伝を思い出します。

蔵王御釜

 一気に最後の訪問地、蔵王御釜を目指します。ナビに「御釜」「蔵王レストハウス」や蔵王ハイラインなどを入れても入りません。仕方がないので、遠刈田温泉の観光案内所を入れます。ここまでは一気に到着です。

 そのまま蔵王エコラインを進めばよいのですが、分かれ道がよくわからずぐるぐる回ります。結局、大鳥居が見つかり、あとはエコラインからハイラインを通れば到着します。雨が降り、山々はもやで見えませんが、現在の周辺視界距離からは、多分御釜まで近づくと十分見える範囲です。

 目的地はもう少しです。が、しばらく行くと山道になります。ぐいぐい登っていきます。しかし、嫌な予感がしました。霧が出てきました。摩周湖でまったく前が見えなくなったのを思い出します。森林の中に突入し、周りも暗いです。霧もひどくなります。

 ベッドライトをアップで点けますが、前が見えなくなってきました。残念です。Uターンできる場所があったので、名誉の退散です。あきらめましょう!

★飛行機の中で

 仙台空港には随分早く着きました。雨でこれ以上行く気がしなくなり、早々にレンタカーを返却します。フライトまで2時間半以上あります。マイレージなので変更は効きません。

 チェックインで荷物を預ける気がなかったのですが、時間があり過ぎるのでスーツケースは預けることにしました。スマホのバックアップバッテリを入れたままに気が付きました。慌てて出します。発券中に、まだ検査機の係の人がなんか言ってます。家内に私のスーツケースを開けさせています。荷物の中身丸出しです。えっ、そうか、カメラの予備バッテリもスーツケースに入ってました。慌てるといけません。

 3Fのレストランで昼食兼夕食をゆっくり食べ、家内の土産物探しの間、ソファーでゆっくり休みます。仙台は国際線があって、ちょうど台湾便を待っているお客さんがいました。ここもやっぱりインバウンドですか。まだまだ時間があるので、カードラウンジへ行って、またまたゆっくり、ひと眠りです。

 やっと搭乗です。席は一番後ろです。エコノミーで、一番いい席は一番後ろと言います。特に国際線の場合はお勧めです。席は2人席になるし、トイレも近いし、食事等のサービスも早いです。大抵一番後ろのコーナーには、水や飲み物、食べ物など色々なものが置いてあります。適当に水もおにぎりも勝手に取りに行けます。但し、例えばKLMなんかは席の割増チャージがかかります。10時間以上も大きな外人さんと隣り合わせにならないことを思えば安いものです。

 うとうとする中しばらくすると、真っ赤な大きな太陽と真っ赤な空が見えました。勿論、雲の上です。雲海の上に夕日と夕焼けありで、ほんとに晴らしい景色です。席が反対側だったので写真は撮れませんでしたが、湯野浜で見られなかった夕日と夕焼けを目に焼き付けて、今回の旅は終了します。

 旅の最後に感動を与えて頂きました。おしまい。