<写真>今年の遠征撮影会は、憧れの秋の裏磐梯~その2
皆様、こんにちは!
しばらく四国に出張していました。松山からの帰路は、10年以上前に高知空港で前足が出なくなり胴体着陸した例のボンバルディアです。あの事故から数回この機種に乗りましたが、今でも少し心配です。プロペラ機はエンジンをかける時、室内の電気を消して、尚且つ片方ずつエンジンをかけます。それを思い出しながら松山空港を飛び立ち、淀川上空で足が出る音がした時は、何となくほっとしました。
そう言うわけで、裏磐梯の撮影旅行の続編を書くのが遅くなりました。今日はその2です。
★桧原湖畔の日の出に臨む
2日目の最初のメインメニューは、桧原湖畔の日の出にチャレンジです。
朝、4時に起きて出発準備です。4時半前にバンに乗り込みましたが、皆さん、相当入れ込んでいます。今日こそは、美しい朝日を撮りたいものです。
真っ暗の中、かなり走りました。場所は、後で聞くところによると、桧原湖の西岸、細野付近だったそうです。そこで車を降り、真っ暗の中を、頭にヘッドランプを付けながら、マスターの案内で、ブッシュをかき分けかき分け、進んでいきます。我々だけでは絶対に行けない場所です。ペンションで借りた長靴の足元が不安定な中、やっとの思いで岸辺に着きました。
まだ真っ暗です。カメラをセットしながら、じっと待ちます。向こう東の山から日の出があるそうです。カメラを構えて待つこと、長いです。やっと6時になりました。ISO6400でかすかにカメラの中に光が見えます。しかし、空は黒い雲がかかっています。雲と山のかすかな合間に光が差し込んでいますが、太陽はありません。
厚い雲の中、やや薄い雲の下側は少し赤身がかかります。湖にも赤い光が時々差し込んできますが、赤いきれいな筋にはなりません。6時30分ぐらいになると岸辺も、しっかり見えるようになりますが、一向に太陽は隠れたままです。もう日の出は終わっています。残念です。2敗目です。
帰路途中、雄子沢と言うところで車が止まりました。湖畔にブナ林があります。大きなブナの木に、湖面、薄く霧がかかった山、材料に事欠きません。
何枚かシャッターを切って、日の出で気落ちした心を癒します。材料はあるのですが、焦点が定まらず、良い構図が取れません。引き上げます。
★姫沼と紅葉に埋まる沢の輝き
ペンションに帰って、朝食です。洋食のフルプレートです。美味しいコーヒーを何杯かお代わりしました。少し休んで10時から、また出陣です。
ペンションの周りは小雨で、林の中は霧がかかっています。なんとも言えない、幻想的なシーンです。車はすぐに出発します。帰ってから、この幻想的なシーンを残そうと思いながら、目的地に向かいます。
6つ目の目的地は、姫沼というところだそうです。小さな沼ですが、向かい側は紅葉の山です。沼の反対こちらは、紅葉の林です。林のなかを進んでいくと、谷があり、その下には、落ち葉が積もる沢があります。ここは、裏磐梯でも少し紅葉が遅いところだそうです。昼まで2時間弱の自由時間で、各自思い思いのシーンを撮りまくります。
林の中に差し込む光をうまく捉えられるか、どのようにこの紅葉を切り取るか、感性を磨いて一瞬のチャンスを逃さないように、なかなか大変な作業です。木々の枝をより分けて谷底に降りていくのも体力的に大変です。
光の捉え方が如何に難しいものか、いやというほど思い知りました。えらそうに言うのはまだ10年早いです。まだまだ修行、修行です。
お昼になり、ペンションに引き返しました。お天道様はすっかり、元気に顔を出し暑いぐらいです。ペンション近くの幻想的な霧はすっかり消えてなくなっています。残念です。弁当を食べて、15時から、夕方の光と日の入りを撮りに行くまで、一休みです。
今日はここまで、次回は最終版~その3をお楽しみに。