旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<写真>今年の遠征撮影会は、憧れの秋の裏磐梯~その3

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眼下に秋元湖を望む


皆様、こんにちは!

 今日は裏磐梯の撮影会の最終回です。初日の日の入り、2日目のの日の出とも完敗に終わりました。残るお日様を撮るチャンスは、今日の夕方と明日の早朝のみです。山のお天気は移りやすく、あっという間に変わります。さてどうなるでしょう?

★小野川湖を見下ろす光のコントラスト

 一休みした後、15時出発です。車はレークラインに入っていきます。6月には大雨に出くわしたドライブコースです。まずは、小野川湖を眼下に展望できるところに車が止まります。時刻は15時半、太陽が傾きかけ、眼下には小野寺湖周辺の山々がやや霞んでいます。夕日に輝く湖面と見事な紅葉に、山影になった暗いところとのコントラスが素晴らしいです。何枚かシャッターを切りますが、霞んだ山の光に輝く紅葉と、暗くなった山影の紅葉のコントラストを表現するのは、難しいです。撮った写真を覗き込みますが、思った通りのイメージに出来上がりません。

 少し移動して右手奥を眺めると、手前に紅葉の群、遠くには雄大な山々、壮大な景色です。しかし、空は青くとはいかず、かなり雲が覆っています。

 後ろ側の崖の上を振り返ると、白い形の良い雲が流れていきます。次へ移動します。

★秋元湖を見下ろす光のコントラスト

 少し車を移動して、今度は反対側の秋元湖を眼下に見下ろす絶景です。時間は16時を過ぎています。斜光がやや穏やかになってきた気がします。ここは、道端の絶壁です。マスター曰く、三脚ごとカメラを真っ逆さまに落としたお客様がいたそうです。勿論取りに降りることは絶対に不可能です。

 ガードレールの向こうにススキが光り、眼下に秋元湖、遠くには雄大な山が霞ながらも威張っています。太陽は右手にまだ光り輝いています。ここも光のコントラストの世界です。色々シャッターを切りますが、やっぱりイメージとは違います。やっぱり光の表現が難しいところです。

 ゆっくりはしておれません。日没までもうすぐです。次の9番目のポイントへ急ぎます。

桧原湖白樺展望台あたりからの夕日

 車は、桧原湖畔の方へ下っていきます。レンゲ沼あたりから凸凹道に入ります。かなり酷い道です。レンゲ湖は6月の旅行の時に散策した小さな湖です。その時はこんな道があるとは思いませんでした。湖畔に着きました。ポイントは2か所あります。急いでポジションに向かいます。N氏は一人で左手に急ぎます。他の5名は右手に移り、島の間からの夕日を狙います。凶と出るか吉と出るか。

 急いで、カメラを三脚にセットし、まずは、角度や構図などの大体のポジションを決めます。フィルタフォルダーを取り出そうとしますが、どこにしまったかリュックの中を探し回ります。やっと探し出したフォルダーをカメラに取り付けようとしますが、うまくねじにセットできず、落としてしまいました。慌てず落ち着いて拾い上げ、フォルダーをセットして、今度は角型のハーフNDフィルタを付けていきます。角型フィルターを使うのは久しぶりです。O先生曰く「ちゃんと練習しとかないと」、はいその通りです。

 さあ撮ろうとしますが、横に居るK氏が「もう沈んでしまった」と叫びます。そう、もう太陽は沈んでしまいました。太陽の動きを横目に準備を急ぎましたが、1分も立たないうちにあっという間に山影に沈んでしまいました。一瞬の隙です。後悔先に立たずです。ついに3連敗です。

 しばらく赤く焼ける夕焼けを待ちますが、一向に赤く染まりません。薄暗くなってきたのでもう引き上げです。代わって、三脚を持った団体のおばさん達が湖畔に入ってきます。うまくいくと、空一面が真っ赤に染まることがあるそうです。車の中で、それまで待つかどうか促されました。迷ったのは、初めてのUさんと私だけで、みんな興味がなさそうです。寒いし、今日はチャンスがなさそうだし、諦めました。

 N氏は、半島に沈む夕日と湖に引く赤い線をとらえています。羨ましいな。

★最後のチャンス、秋元湖の日の出 

 2日目の夕食は、残念会も兼ねビールをたっぷり飲んで、ぐっすりオヤスミです。いびきで迷惑をかけたかもしれません。

 4時前に起床、最後10か所目のチャンスをうかがいます。秋元湖の日の出狙いです。ここは有名なポイントらしく、マスター推薦の絶好ポイントに先陣します。狭い場所に一列に並んで準備をします。

 まだ真っ暗ですが、雲もなく、寒い中辛抱強く待ちます。やや薄い雲が出てきましたが、大丈夫です。雲の流れは速く、山を覆いきることはなさそうです。朝日は、山の斜めの稜線から出てくるそうです。少し空が薄らいで来ると、遠くには安達太良山が拝めます。

 6時になりました。薄っすらと白んできます。しかし雲行きが怪しくなってきました。あんだけ、雲のない空が、一瞬で真っ黒になっていきます。黒い塊が、右から左に動いて行きます。止まれ止まれと思いますが、容赦なく山の稜線を覆っていきます。

 6時半を超えましたが、残念ながら本日も太陽は出てきません。駐車場に戻り、しばらく朝焼けを待ちましたが、それも期待できません。遠くに安達太良山が拝めるのが唯一つの癒しでした。秋の裏磐梯が4連敗の完敗に終わった瞬間です。

★最後に

 今年の秋の遠征旅行は、裏磐梯でした。ペンションのマスターの案内は楽ちんで、美味しい食事を頂き、メンバーの親睦は深まりました。だがしかし、作品はいまいちでした。O先生から与えられていたノルマ、来春の発表会用の半切2作品は絶望です。

 特に光をうまく捉えた風景写真、光のコントラストなどが大きな課題です。プロのようにうまく撮ろうとは思いませんが、何とか自分が思うようなイメージの作品にはもっていきたいものです。まだまだ勉強と修行が続きます。

 また、2-3日ぐらい滞在したところで、絶好のチャンスに巡り合うのは稀です。しかし、マスターは、一瞬のチャンスを逃さない感性と観察力が大事といいました。広角だけにとらわれず、着眼の仕方によっては色々な撮り方でチャンスはうまれるそうです。多くの引き出しを持っておく必要もあります。写真は、観察力と感性の世界です。写真は奥が深いです。素質は、なくても慣れと努力でフォローできることを期待して、今後も励みましょう。次の例会には皆さんはどんな作品をもってくるでしょうか?

 また、次回の遠征撮影会が楽しみです。