旅散人のブログ

旅と写真好きのシニアのプログです。お金の話も得意です。

<お金>NISAのロールオーバーに悩んだすえに

皆様、こんにちは!

 年末が近づくと、何となく気忙しい毎日が続きます。中でも、NISAのロールオーバーの手続きには、悩ましいものがあります。何といっても老後を支えるトラの子の資産ですから、もう少し株の動きを見てから、落ち着いてよく考え、決心したいものですが、12月の初めにはもう締切となります。それでも、今年からは免許証等をアップすれば、WEBで手続きできるようになったので、手間は楽にはなりました。しかし問題は、判断に迷うことです。今日は、このテーマを共有したいと思います。

★60歳を過ぎてからの株との付き合い方

 まず、私が実践している60歳を過ぎた働く老人の株との付き合い方を紹介します。この10年は結構、金融市場の環境も良かったので、まずまず成功していると自分では思っています。年金以外にも幾らかは収入があったので、その分を投資に回すこともできました。6年前からは、NISAも始まり、以後はNISAを中心に運用しています。しかし、70歳を過ぎたので、このあとの10年をどのようにするかの方針を考えていく必要があります。むしろ、このための自分のまとめでもあります。

 1.知らないものには手を付けない。株には、日本株や海外株がありますが、市場をよく知らない海外株には手を出しません。よく知っている日本の会社の株のみを対象とします。

 2.分散投資をする。少額でなるべく多くの銘柄を買います。また、異なる業界に分散します。更にできれば動きが異なる銘柄、例えば内需や外需の企業に分散します。日本株は普通20-30%は常に上下に動きます。これにより全体のマイナスの動きは抑えられます。1銘柄や2銘柄ぐらいガクッと下がっても慌てないことです。

 3.株を購入するときはなるべく底値で買う。基本は「待つ」です。しかしこれが難しいです。

 3.大きな儲けを狙わない。あくまで貯金変わりです。持ち株全体として、毎年2-3%増えておればよいと考えます。即ち、基本は東証一部上場の大企業の高配当・安定配当の株が基本となります。株で儲けるための常とう手段である信用取引には手を出しません。

 4.NISA口座一辺倒にはしない。NISA口座は、値動きの少ない、高配当・安定配当の企業を対象としています。基本的には、5年間で15%の利子。10年で30%の利子がつく貯金を仮想しています。こちらは、いわゆるほったらかし投資です。

 これでは、面白くないので、たまには特定口座も使い、大損をしないように楽しみます。幸いに値が大きく上がれば売り払って旅行資金に回します。

 5.70歳を超えた今の課題は、5年毎のほったらかしは、長すぎることです。いずれ年金のみの生活となります。毎年少し原本が増えれば売却し、取り崩していく必要も生まれます。損失が発生したものが戻るまで、余り長く待てないかもしれません。NISAの最大の欠点は、損益通算ができないことです。そろそろ投資方針を見直す必要が出てきています。

★今年の期限銘柄の損益計算

 NISA口座で今年も5年の期限が来るものがあります。大きく値が上がったものは税金がかからないうちに売り払います。私の儲けなら旅行費用に消費します。妻の儲けなら自分の老後資金蓄えです。トントン銘柄は、4年間(配当時期により4年か4年半となる)の配当分を得して、次の5年を特定口座にするかNISAにするか迷います。しかし、基本姿勢は安定維持ですから、更にあと5年待つ形でロールオーバーします。

 さて、問題は損している銘柄の取り扱いです。今年の損得額を計算しました。問題は日産自動車200株です。春までは比較的快調だったのですが、ゴーンさんのお蔭でガタガタ、この先も闇です。 1000円ほどで購入しているので、現在675円、マイナス325円、32.5%の損失です。5年間に20万円投資して、6万5千円の損失です。

 この間4年半の配当金を計算すると、4万2千円。ここで売り払うと2万3千円の損を確定します。損すると言っても11.5%に抑えられています。何とか耐えられます。しかし、今年の後半からは、配当金が従来の半分以下になっています。ここは、やはり損を確定してでも、高配当の違う銘柄を買う手が正解でしょう。手数料は無視して良い金額です。135000円で3%配当の企業を狙えば、5年で2万3千円の損失はほぼキャンセルされます。でも、日産自動車が20円配当を維持してくれれば、ロールオーバーしても配当面では同じです。思案の為所です。

 昨年のロールオーバーでも、たばこからバイオに転身中の高配当のJTが、20%を超える損失見込みで7万円の額面損と5万円の配当の差額、マイナス2万をどうするか悩みました。この場合でも、まあトータルの損失は6%程度に抑えられています。株は30%以上動くと言っても、損失はそんなに恐れることありません。

 2-3年前から、もうJTの上昇の見込みはないと思いましたが、高配当は維持されています。結局昨年は、ロールオーバーしました。現在このままいくと、来年には、7万円の損失と配当金がキャンセルされるので、そのあと適当なところで売り飛ばす予定です。まあ、株主優待を考慮すると既に何とか損得キャンセルはされています。

 ということで、昨年の例と同様、日産自動車ロールオーバーすることにしました。両銘柄とも、少々市場が好調になったぐらいでは復活が難しい銘柄ですが、もうしばらく辛抱してみます。

★最後に

 NISAは、売買益も配当益も非課税になりますが、損益通算ができないのが致命的欠点です。小心者には、思い切って損切ができないのが辛いところで、また悩ましいところです。今日はちょうどNISAのロールオーバーの決断が必要だったので、グダグダ書いてみました。

 丁度、老後に向けてこれから資産が目減りしていく中、少ない資産寿命を少しでも引き延ばしていくことを考えるいい機会です。基本は、自分の命の寿命と資産の寿命のバランスが取れればいいのですが、その手法は難しいものがあります。また、お正月にもゆっくり考えてみます。 

 ところで、金持ち高齢者優遇と批判があった「在職老齢年金制度」の見直し問題も、47万円のまま据え置き、65才未満は47万円に引き上げと、ようやく落ち着くべきところに落ち着きそうになりました。我々平民年寄りから見ても妥当な線と考えます。一方、後期高齢者の医療費が2割になる検討も話題になってきています。こちらは、我々平民年寄りにとってはかなり厳しい内容です。

 これまでも、我々の団塊の世代の塊が動いて行くにつれ、色々な制度が変わってきました。これからも、騒がしくなっていくものと思われます。ある意味虐げられてきたところもありますが、それでもめげずに生き延びてきました。これからも団塊の世代は、柔軟に精一杯頑張っていくと思います。

 今日はここまでです。