<雇用保険>65歳の定年で失業保険をもらう方法2
★「高年齢求職者給付金」をもらう手続き
手続きは、下記の4ステップからなります。
1. 会社から離職票をもらう
2. ハローワークへ行き、申請する
3. 指定の「失業認定日」に再びハローワークで行く
4. 銀行振り込みされる
それでは、各ステップの具体的な行動と注意事項について説明します。
1.会社から離職票をもらう
退職時、該当者であれば、会社から下記の書類が送付されます。一般的には2週間ほどかかるようです。後ほど述べますが、いつハローワークに行くかはその後の日程にも関係しますので、退職時に会社に確認しておくことをお勧めします。
・雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(被保険者通知用)及び雇用保険被保険者証
(注)入社時から会社が預かっています
(注1)離職前に本人が記名押印又は自筆による署名をすることになっていますので、離職理由等の記載内容についても確認してください。
(注2)個人番号や振込金融機関を書きますがハローワークで書けばよいと思います。支払賃金が書かれています。後ほど述べる「退職時賃金日額」が計算されます。
2.ハローワークへ行く
ハローワークの案内では、月曜日~金曜日(休祝日・年末年始を除く)の8時30分~17時15分とあります。最寄りのハローワークで確認してください。
以下の書類が必要ですので持参してくださいとのことです。
2. 個人番号確認書類(いずれか1種類) :マイナンバーカード等
3. 身元(実在)確認書類:運転免許証等
4. 写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
5. 印鑑
6. 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
💛💛ハローワークへ行く日の決定は、非常に重要です。下記の要素を考慮して決めるといいかと思います。私の場合は、11月30日(金)に申請することにしましたが、念のため2週目から4週目までの金曜日には絶対用事がないことを確認、12月1日から7日までは遊びまわることにし、どうしてもと請負を頼まれた仕事は、18日と19日の合計15時間を約束していきました。結果的には3週目の12月21日(金)が失業認定日でした。
・申請日から7日間は働いてはいけません
・その後「失業認定日」迄働くなら1週間に20時間以内
・そして認定日にはきちっと働いた日と時間を申請
・「失業認定日」は指定され、病気等でない限り行く必要がある
・「失業認定日」は、大体決まっています。ちなみに私の場合は申請日から、
3週間後の同じ曜日でした。
💛💛申請は簡単にできます。関係書類を記入し提出することと、いつでも仕事が出きる旨を証明するためのアンケートを書くことぐらいです。丁寧に係の方が教えてくれます。
3.指定の「失業認定日」に再びハローワークで行く
指定された「失業認定日」の指定時間に、指定された窓口まで申請時にもらった「高年齢受給資格者失業認定申告書」と「印鑑」を持って行ってください。
手続きは簡単に終わります。
4.銀行振り込みされる
1週間ほどで指定した銀行へ振り込まれるので、楽しみに待ちましょう。
★高年齢求職者給付金の額
それでは最後に、いくらもらえるか計算してみましょう。基本的には、「被保険者であった期間」と「基本手当日額」によって 決まります。
・「被保険者であった期間」が、
1年未満のとき 「基本手当日額」X 30日分
1年以上の場合 「基本手当日額」X 50日分
・「基本手当日額」は下記で決定します。
まず「賃金日額」=6ヶ月の賃金の合計÷180日 です。
①毎月30万円なら300,000X6÷180=10,000
②毎月20万円なら180,000X6÷180=6,000
③毎月12万円なら120,000x6÷180=4,000
この「賃金日額」の50%~80%が、「基本手当日額」となります。
(平成30年8月1日現在)
「賃金日額」が4,970円未満は80%、4,970~12,210円は下記式、12,210~13,500円は50%、13,500円以上は上限の6,750円です。下記式は、Y=基本手当日額 W=賃金日額
Y=(-0.3WxW+7283xW)÷ 7,240 (円未満切り捨て)です 。
上記①~③例では、
①5,915円
②4,543円
③3,200円
1年以上勤め、毎月20万円もらっていた人は4,543円X50日=227,150円となります。
ちなみに賃金日額には、残業代、通勤費、役職者手当等が入ります。
★終わりに
65歳以上の退職者に給付される「高年齢求職者給付金」について、その概要と手続きについて紹介しました。ここに紹介した例は一例です。
本日は以上です。
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