＜写真＞どしゃぶりの中、六甲高山植物園で「クリンソウ」に挑む

f:id:tabisanjin1:20190607165706j:plain — 今日の一枚：クリンソウ

皆様、こんにちは！

　２週間ぶりの撮影会は、六甲山、お題は「クリンソウ」です。天気予報は雨時々曇り、昼から雨です。小雨なら絶好の撮影チャンス、決行です。メンバーは、日程調整がつかず４人です。

★クリンソウ

　山地や湿地、沢沿いに咲く多年草です。４０－８０ｃｍになります。段になって輪生する花の様子を仏塔の先に立つ「九輪」に見立てて、クリンソウと言うらしいです。赤紫の鮮やかな花と根際から生じるロゼッタ状の葉の組み合わせが印象的です。ピンクや白い花もあります。

★六甲高山植物園

　六甲山山頂付近、海抜８６５メートルにある六甲高山植物園は、北海道南部に相当する気候で、高山植物を中心に約１５００種が栽培されているとのことです。関西から気軽に行け、ヒマラヤ、ヨーロッパ・アルプス、日本などの高山植物に出会えます。

　阪神梅田や阪急梅田から、「六甲・まやレジャーきっぷ」があり、今回は阪神梅田からこれを利用しました。阪神電車で阪神御影まで行き、バス、六甲ケーブル、六甲山上バスと乗り継ぎます。六甲山上バスは乗り放題です。山上の施設を周遊して￥１９００です。六甲山へ行かれる方にはおススメの切符です。

★山頂到着と撮影準備

　御影で電車を降り、コンビニでお弁当を仕入れます。会いにく雨が少し強くなってきました。バスは、ちょうど通勤・通学時間で段々人が多くなってきます。窓の外は色とりどりの傘が歩いています。かわいい小学生たちの集団登校です。JR、阪急を越え、六甲のふもと神大校舎まで行くと学生達が下車して、ガラ空きとなります。ケーブル駅に到着しても雨はやみません。雨雲レーダを見ると１０時から１２時ぐらいまでは、神戸上空は強い雨雲はありません。まだ期待できます。

　ようやくケーブル山頂駅到着です。だがしかし、雨が一層強くなり濃霧です。霧の森林風景！絶好の被写体ですが、もやがあまりにも濃すぎます。風も強くなってきました。とりあえず山頂なのでこんなもんでしょう。植物園は谷間にあります。

　予定時間より随分早く着きました。植物園の開園時間は１０時です。開園ぎりぎり迄バスを待つことにしました。雨雲レーダは１１時には、薄くなります。１１時から１２時がチャンスと皆で自分達に言い聞かせます。

　雨の中でのレンズ交換は難しいと思い、１台目はマクロ切替付きの２４－７０標準ズーム、予備機は３００ミリ望遠を付けあらかじめ準備をしておきました。

　天気予報を甘く見て、雨天の準備に油断をしたことを反省しながら、バスを待ちます。上は非防水の薄いヤッケのみ、下は雨具を準備していません。

★撮影現場にて

　１０時に植物園前に到着。割引料金の５２０円を払って、入場です。雨はいっこうに止むどころか、もはや暴風雨です。花の状況も遅すぎないかと心配しています。係の方が大雨の中でと申し訳なさそうに、「クリンソウはまだ大丈夫です」と慰めてくれました。とりあえず、谷を下って目的のクリンソウへ行きます。途中でバラバラになり、はぐれましたが、何とか全員目的地には着きました。

　花は峠を過ぎ、成長し過ぎて背も高く、遠目にも疎らです。花は多くが下をむいてしまっています。花も我々もがっくりです。何とかずぶ濡れの中、三脚に傘を立てますが、専用の金具を持っていないので、四苦八苦です。ようやく取付けを完了し、さてどの辺を狙おうかと三脚から少し離れました。突風です。「がさっ」と音がして三脚もろとも「どすーん」と倒れました。何とかカメラは無事でしたが、ずぶ濡れ涙です。

　手撮りでいきます。膝をついてしゃがむのも水浸しなので難しい。傘を支えての中腰は不安定で画面が斜めになります。傘から雨がざっと流れます。

　一向に雨がやみません。天気予報は、雨雲レーダはどうなってるのでしょう。１１時で撃沈です。

　休憩小屋で一服です。全身ずぶ濡れで、道具を仕舞いました。体も冷え寒くなってきます。いうまでもなく早々と引き上げました。